2002

13日  
 あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願いします。
今年は日本海側の雪が多いのか、2日に山陰から京都に帰ってくる道は大渋滞。もうくたくたになりました。肝心の撮影の方も吹雪に遭い思うように撮れませんでした。でも思うようにならないから面白い。また今度、楽しみが増えました。Pasted Graphic
111日  
 今年初のセミナー講演です。テーマは雪景色&冬景色。100人近い人が集まりました。会場の都合で参加をお断りする方も出てしまいました。ごめんなさい。やはり雪と言うのは一大イベントのようで皆さんの感心の高さがうかがえました。こういう時よく皆さんの写真を見せてもらう機会があるのですが、まあ色々面白そうなところに出かけてらっしゃる! うらやましい!! 最近長期取材ができず欲求不満の吉村です。
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12日 
 3月下旬じゃないかと言うぐらいのあたたかな土曜日。長居公園での写真教室。初めて三脚を操作するという人も多数。みんなでワイワイガヤガヤ、ああだ、こうだと山茶花の花に挑戦です。好奇心の花も満開の楽しい撮影実習になりました。
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15日 
 神戸メリケンパーク&モザイク。雨上がりの霞んだ港がまたよいのだ。神戸は何故にこんなにお洒落?
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 信州の真冬の駐車場には面白い氷樹がみうけられます。この駐車場というところがミソなんですが。この氷の樹、実はタイヤの溝の模様なんですね。面白いでしょ。厳しい気候の中ほっとする瞬間です。
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 そろそろ梅の花が咲き出しました。季節って毎年ちゃんと巡ってくるんですねぇ。すごいですねぇ。この時期の鶴見緑地はなんといっても裸の木々が魅力的です。曇った空に影絵のようなシルエットが浮かび上がります。
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ミノルタ ディマージュ7
2002
22日。祖父の命日になりました。97歳でした。自分はあと3日だからといって身辺を整理して本当に三日後に息を引き取りました。夏になるとジャンボヒマワリのおじいちゃんとしてテレビを騒がせ、書でも多くのファンがいました。自分のルーツを思う時にいつも大きな存在であった人です。90になっても自転車に乗っている、そんな人でよくケガ(骨折等)もしましたし病気の手術で体中傷だらけの人でしたがいつもエネルギーは溢れていました。死ぬまで生きたおじいちゃん万歳!
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 前日からのマクロレンズ、接写リング等のワークショップで今日は朝から京都植物園での撮影実習です。雪がチラチラしてる中、今日も30人が集まりました。けして華やかな季節ではないこの時期、みなさんの反応を少々心配してましたが何のなんのすでにスイッチオン。時間前から撮影開始です。熱心な皆さんと一緒に撮影してると寒さなど全然感じません。あっという間の2時間でした。この後すぐフィルム現像して講評会と大忙しの1日でしたがとても楽しい時間が過ごせました。受講者の方々の笑顔がとても印象に残ったワークショップでした。
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 大阪万博公園の梅林に行ってきました。ぽかぽか陽気の中、梅も見ごろとあってすごい人出でした。お昼時にはその人たちがお弁当をひろげてお花見真っ盛り。うらやましー。そう言えばもう何年もやってないなー。夜桜ならぬ、夜梅の良い所どこかないかな。寒いかな。

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 今日は大阪城公園の梅林です。さすが梅の名所とあって平日にもかかわらず今日も人人ひと。ちょうど見頃かな....梅は。
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キャノンEOS3 EF100M/2.8USM  ベルビア
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月7日
 ギャラリーの更新がまたまた大遅れ。御迷惑をおかけしております。ちかじか更新します。いましばらく~。
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 奈良の夜はお水取りを見に来た人でにぎわっています。お水取りが終わると春が来るといわれますが今年はもう春真っ盛りのような陽気が続いています。桜の開花も早そうです。
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E200
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 今日もお水取り(修仁会)を見に行きました。観光客のほとんどの方は松明が終わると帰っていきます。でもお堂の中では行が続いていて見学もできるのです。闇の中一心に祈るお坊さん達をろうそくの明かりが浮かび上がらせます。光と闇をまじかに感じます。総ての始まりは闇の中から....。 
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E200
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 久しぶりにならまちをあるきました。町家が修復され、いろいろな資料館になっていました。それはそれで意味のある事でしょうが実際そこに住む人は確実に少なくなり空き地や廃屋も目立ちました。そこに暮らしがないと魅力も半減します。でも実際道は狭いし、色々制約も多いし大変だと思います。でもそこが良いというお方、住んでみませんか。
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 今シーズン最後の(?)スキーに信州にそれも日帰り(いつもの事ですがすごく疲れる)でいってきました。いつもは御岳、乗鞍、穂高、時には白山までの眺めの中なんとも贅沢なスキーをしているのですがこの日は雲が多くなりすぐ姿を隠しました。風も強く急斜面を滑り降りても押し返されそうです。でも滑り納めとしては十分満足できる内容でした。来シーズンもなんとか時間を見つけてやりたいな。ちょっとハードなスキーですがどなたか御一緒しませんか。
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 奈良の桜は満開です。ほんといつの間にって感じです。時間を見つけて今年の桜に会いに行きます。
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 奈良県川上村に国境なき写真家旅団展、河瀬直美の最新映画-追臆のダンス-(憶ではなく臆なのだ。)を見に行った帰り、超有名な又兵衞桜の様子を見に行ってビックリ。結構なにぎわいではないか。ライトアップしてない桜の下の暗がりにうごめく怪しい影。観光客とカメラマンでした。夜の10時近いというのに御苦労さまです。テレビの威力ってすごいなぁとあらためて思った次第です。
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 奈良公園で一日中桜をおってました。めまぐるしく変わる桜の表情に一喜一憂し、時間を忘れてしまいました。
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ミノルタα7 80-200/2.8G ベルビア ソフトフィルター
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 入学式直後の彼女たちはほんとに弾けそう。眩しい笑顔に心も弾む。
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EF85/1.2 RDP3
フォトナ.アシスタ2400 2
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 桜の種類の多さにはびっくりします。なら公園の八重桜はまだ見頃でした。
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 京都府立植物園で第二回目のマクロレンズ、接写のワークショップをやりました。早いもので前回は雪がちらつく中での撮影もあったと記憶してますが、今回は半そででの撮影になりました。マクロレンズや接写リングを使い植物園の四季をうつそうという企画です。今回も個性豊かな作品が揃いました。次回は615日。今から楽しみです。
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 ついに買ってしまった。エプソンのPM-4000PX....PMの光沢紙が使えないと知りかなり迷ったが新しもん好きの血をおさえる事はできなかった。今まで使ってたPM-800でも物によっては結構な仕上がりが期待出来たがいかんせんA4サイズ、迫力不足は否めない。早速カラー、モノクロプリントのテスト。いいじゃない。朝早くから郵便局にお金おろしにいった甲斐があった。家のマック(G4)とのカラーマッチングも悪くない。エプソンやるねぇ。
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 兵庫県の須磨離宮公園。雨上がりのバラは美しい。たとえそれが盛りを過ぎたものでも濡れたその妖し気な表情は心を引付けて余りある。
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 京都府立植物園は雨上がり。最高のコンディション。バラの前でまたもや足が止まり、時を忘れる。
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 福井県の熊川宿。なかなか趣のある町並みである。小浜の古い町並みも近く機嫌よく撮影できた。モデル(2名)もよくがんばってくれ、あっという間の一日だった。
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 久しぶりの赤目四十八滝。水量にも天気にも恵まれ、新緑の中咲き誇るシャガの群生が見事だった。帰りに滝谷花しょうぶ園に寄りテッセンの花を撮影。明日は雨らしい。
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 半年ぶりの上高地はどしゃぶり。雨対策はばっちりのはずが何とカメラがストライキ。重りを背負っての雨に濡れた新緑の散策になった。まあこんな日も有りか。雲が垂れ込めるアルプスも美しい。
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 上高地であれだけ降られたら恐いものなし。そうして望んだ大台が原はもう最高。霧の中から見えかくれする朝日。奔る雲。そうして快晴。輝く新緑。何を見てもありがたい。と思え幸せな一日になった。
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ディマージュ7 
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 友人である陶芸家の出口郁子さんが大阪の番画廊(06-6362-7057)で個展を開きます。期間は63日~8日まで。毎回植物をモチーフにした意欲的な作品が出展され刺激をうけます。場所は梅田のアメリカ領事館の近くです。是非足をおはこび下さい。
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 震災後はじめて神戸北野界隈にいった。少しづつ色んな所が変わっていたけどよくも悪くもやっぱり北野界隈だった。震災前と同じ匂いがした。
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 24-105/3.5-4.5D プロビア100F +2増感
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 ホタルの撮影に誘ってくださる方がいて兵庫県の作用町に行った。いつもなかなか思ったものが撮れず、今回も写っているのやら。真っ暗の川の中で1時間半、苦労は報われるのか?
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 一日空いたので大台が原に行ってきた。今回は午後2時にビジターセンターを出発。正木が原、大蛇ぐらをまわってきた。緑が濃くなりとても美しい。五葉ツツジが迎えてくれた。
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ディマージュ7
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 万博記念公園の紫陽花。撮影前はカラッカラでカサカサの紫陽花。御丁寧に撮影直前から強めの雨。約一時間水を滴らせていた。少しはいい男になったか?雨が降るとレンズ交換がしにくくマクロの写真が多くなってしまう。いかんなぁ。
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 誕生日も過ぎ、僕にとっての新たな一年の始まり。気持ちも新たに、いつも元気に一生懸命。
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 先日水着撮影の仕事で徳島の鳴門までいった。前日の夕方まで京都で仕事だったので京都からそのまま車でベッカムがいる淡路島を通り鳴門に入った。近い!夜とはいえ2時間とは。そして高い!高速料金。安うてええもんはなかなか無い。
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 水着撮影が続く。朝イチののぞみで岡山へ。
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 福井県の南條にハスの撮影。なんとそこでカモシカに接近遭遇。まだ子供のようだが子牛の様なずんぐりむっくりな姿は奈良公園で見なれているシカとは明らかに違った。かっこいい!しかし手元にあったのは(写るんです)。ファインダーの中で豆粒くらいの顔がこちらを見つめていた。
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 万博日本庭園のハスが見頃だ。平日は930分開園との事。600頃から開いてるのかと思い込みゲートの前で何人かの顔なじみと苦笑。土日は早く開門しているとの事。
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 今日の撮影のモデルは以前にもお願いした事のあるYさん。テレビ、ラジオで活躍でほんとはモデル休業中。とっても可愛い人なのだがなんといってもしゃべりがおもしろい。話題が豊富でほんと飽きない。とっても頭のよい、感じのよい女性。また仕事できたらいいなぁ。
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 生前、人間国宝だった方のお宅へ行った。玄関は堂々とそして品があり、裏や仕事場はざっくばらんと人の匂いがした。土がその人の手に触れると様々な表情を見せる。人の手をかける事で何かが変わっていく。何も陶芸だけではない。手をかける事の大切さをあらためて思った。
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 恒例のひまわり撮影会in南光町(兵庫県)。とにかく暑い。クラクラする。毛穴という毛穴から汗が噴水のように吹き出す。少し大袈裟だがそんなに感じだ。ペットボトルの水を一気に飲み干しまた汗を出す。2時間の間に3回くり返す。モデルの公美ちゃんは汗でテカテカ。なんか色っぽい。太陽の暑さ、ヒマワリのまぶしさ、公美ちゃんの色っぽさで頭の中が真っ白になった。そんなAM11:50
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 やっと我がマックにもADSLがやってきた。さすがに早い、様な気がする。期待度はもう少し高かったのだが。でも今までのダイアルアップとは比べ物にならないのだ。何より定額料金、常時接続、同時に電話がかけれる、いい事ばかり。有り難いです。
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 今夜から奈良燈花会の始まり始まり。初日の今日はそれほど混まずゆっくり見て回れた。15日まで毎夜繰り広げられるこのロウソクの炎のファンタジー。奈良の夏の定番になったようだ。
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 暑い時に汗をかこう!と理由を付け自転車を新調した。気分は正に新調なのだ。実は一週間程前、自宅近くのちょっとマニアックな自転車屋で見つけ、後ろ髪を引かれる思いでその日は別れてきたといういわくつきの逸品なのだ。(ちなみに私はほとんど丸坊主なので実際に後ろ髪を引かれたことはない。)他人に買われないように願いつつまたまた行きました郵便局。お金をおろし無事私の物となった愛車を灼熱のアスファルトに立ちのぼる蜃気楼に理由もなく漕ぎ入れて行くのであった。
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 紅葉と秋の花のセミナーをした。舞鶴からわざわざ聞きにこられた人に驚く。情熱で人は動き、その情熱に人は動かされる。少しでも人の心に響く、そんなセミナーであれと思う。
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 知人の結婚披露パーティに行く。御両人の人徳なのだろう、多くの人が彼等を祝いにかけつけた。親子程違う歳の差は全く感じられず二人とも初々しくとても好印象だ。いつもクールな彼のあんな嬉しそうな笑顔はめったに見られるものではない。それだけでも価値がある。全くもっておめでたいのだ。
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 久しぶりの京都植物園。まだまだ暑いのだ。こんな時にいって撮影するものなんてあるンですか。よく質問される。ある、ない、を決めるのは私ではない。貴方です。そう答えると、冷たいですね、と返される。そういうつもりではないのだが....。言葉は難しい。興味の対象はひとそれぞれ違いそこがおもしろい。その対象へのいろいろなアプローチの仕方はアドバイスできるが、対象事体を私がきめる事はナンセンスだ。撮影者も面白くないだろうし私だって驚きに出会えなくなる。私は意外性を好む。人は自分にないものを求めるらしいが....
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 京都の伏見稲荷大社。天気予報は今日も大はずれ。晴れなのだ。どちらかというと晴れ男です。夕方よりの彼岸花の撮り方セミナーは満員御礼。セミナーを口実に写真仲間が集まったというのが本当のところか?まぁー!にぎやか。それがまたいい感じなのだ。見ていて嬉しくなった。有り難うございます。ところでセミナーはよかった?
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 自然風景の写真展でどきどきしたのは久しぶりなのだ。梅田マルビルのフジフォトギャラリーで12日まで梅本隆写真展(奥吉野 深山幽谷)をみた。どのカットも深いのだ。ペラペラしていないのだ。よこしまな計算などないまっすぐな眼差しで正々堂々と向かいあった、そんな感じだ。マルビルへいそげ!!
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 千早赤坂村に集結した曼珠沙華(彼岸花)撮影隊。その数50余名。朝9時時を合図に赤を目指し進み行く。ここでもやはり雨はなし。秋雨前線とやらは何処。皆の瞳キラキラ(一部ギラギラ)に背中を押されよく歩き、そしてよく撮った。
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 嵐のように曼珠沙華の赤色が通り過ぎると秋の気配も急である。フジフォトカレッジの吉村教室写真展も無事開催できほっとしているとジンマシンなる者に襲われ、深夜に急患で病院にいったりもした。点滴一本でケロリだが季節の変わり目は要注意だ。このジンマシンとやらは癖になるらしい。にわかに健康に興味津々なのだ。
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 やっとのことでパソコン復活!!振り回されて少々疲れた。2.3.4日と長野県の乗鞍岳にいってきた。風邪をひいていて体調は最悪。初日は2700メートルの酸素濃度に苦しめられ(普段はなんちゃない!)咳と鼻水で誰が見てもぼろぼろ。でも久しぶりの乗鞍に身体が反応してしまう。結局朝4時から日没まで動き回りさすがに疲れて1930には寝てしまった。もちろん車中泊。好きなのだ非日常が。秘密移動基地でキャンプしてるかのようなわくわくどきどき。わかるかなぁ。紅葉は盛り。9日にまた行きます。
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 別に怠けてはいないのだ。ただ睡魔が...。と初っぱなから泣きが入ってしまったがなんでこうも夜に弱くなってしまったのか。先日、東大寺大仏殿で雅楽のトウギヒデキのコンサートがあった。例により友人のつてで間近で見聞きできたのだが、1250年前からトウギ家は笛を吹き、太鼓をたたき、舞いを舞っていたらしい。づ~っとだ。なんかすい。1250年前もこんな月夜でこんな風が吹き、こんな音色が流れ人々がそれを聞き、などと思うと1250年間がクロスオーバーするようなへんてこりんな感覚に襲われ椅子からひっくり返りそうになった。そう感化されやすい性格なのだ。しかし奈良の夜の冷え込みはきつかった。そろそろホカロンの季節なのだ。
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 曽爾高原にてススキに負けず我頬を染める。なかなかのドラマティックパノラマに(こんなことばあり?)私も昂揚(紅葉)したのだ。この日は伊賀上野にて祭り撮影。これがまたとてもいい祭りなのだ。詳しくは市のホームページで調べてもらうとして、何がいいってそこに流れる優しい空気がいかにも伊賀上野なのだ。祭りなどの行事にはそこの土地柄はもちろん今現在のその土地の様子が良くあらわれる。伊賀上野はまだまだいけるぞ。人っていいなぁ。そんな気持ちにさせてくれた伊賀上野であった。そして、いよいよ一面のススキが眩しい曽爾高原。お日さまに向かい夕日を待っていると、風に揺れるキラキラのススキの穂が光の帯となり打ち寄せてくる。さながら銀の海原。そこにいるだけで充分なのに、まん丸お日さまは期待を裏切らず山の端に落ちて行った。うす雲は紅に染まり、そのすばらしく心優しい風景は心に紅い火をともすようだ。明日も精一杯生きるぞ。
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 キラキラと透きとおる光の波が打寄せる。砥の峰高原のススキは鏡のかけらのように刻々と移りゆく光を映していた。大好きな場所である。生野銀山湖に水はなし。昨年訪れた時はヒタヒタにあった水面は20メーター程下にあった。しかしそのおかげで沈んでいた立木が顔を見せてすばらしい。落日は拝めず。水面の表情とも相まって期待以上の夕暮れになった。
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大明寺
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 天川村のみたらい渓谷は紅葉真っ盛り。何より驚いたのは時々小雪が舞うではないか。これはもしかして...。思った通り峠は紅葉と雪。まだ11月も始まったばかりなのに。でも嬉しい誤算。寒風吹きすさぶ中、食事も忘れ夢中でシャッターを押した。自分のカメラのシャッターばかりではない。実は良く頼まれるのだ。(すみませ~ん。シャッター押してもらっていいですか。)こうしてまた一枚、傑作の誕生なのだ。
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 アンコール遺跡撮影旅行(13日~18日)が迫ってきた。毎日あっという間に過ぎて行き、この件に付いてわくわくドキドキをじっくりと楽しんでいない。今は忙しいのを楽しむ時期なのか。それもまたよし。
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 関空よりタイエアーでカンボジアへ。乗り継ぎのため途中バンコクに。ここからバンコクエアーで一路アンコール遺跡群のあるシェムリアップへ向かうのだが何の間違いかバンコクエアーのラウンジを使用させてもらう。これってファーストクラスの待遇? ゆったり出発までの時間を過ごすつもりが根っからの貧乏性、時間が気になってしょうがない。なさけないねぇ。夜のシェムリアップ国際空港に降り立つ。バゲッジが出てくるまでは安心できない。ほんとに国際空港?たとえるなら、山間の細い農道みたいなのが、国道!って感じである。外で待っているはずのガイドを探すがなかなか見つからない。暗い上に相手からのアプローチもない。仕方なく目をこらし名前が書いてあるであろうプレートを一つ一つ当たっていくとありました、吉村玲一の名前が御丁寧に上下逆さまで。薄暗いなか紛らわしいぞ。日本語バッチシのガイドのはずだぞ。本当にこのガイドダイジョウブ? 実は彼、これからの撮影で大活躍する事になる大変優秀なガイドなのであった。その名はブンちゃん!たよりにしてるよ!!
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 昨日の会議で決めたのだ。実は今回の撮影隊は9名。(勝手に撮影隊にしてますが実は撮影ツアーです。)今日の早朝撮影は予定に組まれていなかったのだが飛行機乗り継ぎの間の緊急会議で15日の早朝撮影を大成功させる為にも是非とも早朝のアンコールワットへ、ということなのだ。隊員は朝5時ホテルのロビーを出発。15分程で正面入り口到着。そこから撮影位置まで歩を速める。すでに空は色付いて隊員らも憧れの風景を前に興奮している。もちろん私が一番興奮しているのだ。戦いを終えた隊員達は口々にもうこれで日本に帰れる、などと言い残し朝食をとりにホテルに帰るのだ。1時から3時までのお昼寝タイムはあるものの早朝、午前、午後、夕刻と4つの撮影ステージが用意されている今回のツアー。濃い、濃すぎる。とても書き尽くせない。度重なる予定変更、途中下車。言えるのは遺跡は目的地であって唯一の対象物ではない。途中が面白いのよ、途中が。こんな時たよりになるのがガイドのブンちゃん。ほんとに飲み込みの早い優秀なガイドなのだ。明日も頼むよ。月夜の山道をゾウに揺られて、とてもロマンチックな異国情緒の中撮影1日目は大満足、無事終了なのだ。
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 昨日の早朝撮影が大満足だったか隊員2名が起きてこない。残る隊員で今朝もアンコールワットへ。すごいのだ。朝焼けは昨日とは全く違う顔を見せてくれた。神様仏様に感謝。(アンコールワットは神様も仏様も祀ってあるのだ。)朝食の後、少し離れた遺跡に行く。一時間程の行程なのだがこの農村風景がいいのだ。そこにいる子供達も最高。真ッ茶色の川や池に飛び込むとび込む、もう大騒ぎ。ん?今日は金曜日、学校は?カンボジアでは午前中学校に行く子と、午後からの子とに別れているとの事。半日は家の手伝いや、小さい子なら遊びに費やすのだ。(観光地の周辺の子は小さくても物売りを手伝っていた。)あまりに面白い被写体が次から次へ押し寄せてくる為各隊員達はお疲れモード。この日は昼食より夕食の間を自由時間にした。まあ夜までずっとって事です。その時間を利用しシェムリアップの町を歩いた。自然とダウンタウンに足は向かう。貧しい。特に川沿いの土地を持たない民はほんとに貧しい。同じような簡素な家にすんでいても農家とはえらい違いだ。しかしどこの国でもそうだがこのような雑多で混沌とした場所はエネルギーがある。子供達の目は死んではいなかった。賭けチェスに誘われるが全くたしなみがないので断る。
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 今朝も5:00ホテルロビー集合。がんばって全隊員が起きてきた。スラスランの朝日を拝みに行くのだ。早朝より物売りの子供等を従え夢中で撮影。しかしまあなんて治安がいいんでしょうか、この辺りは。機材を色んなところにぶちまけて撮影しているのだか危険な匂いはみじんもなし。子供達はこちらの用事がすむまで我慢強く待つ。ただし口々にあれを買え、これを買えと騒々しい。ここで予定変更。早朝の観光客がいない時にタプローム遺跡を撮る事にする。タプロームは今回の遺跡の中では一番撮影したいと思っていたところである。現在地から5分程のところにある。即撤収。タプロームでの至福の時を過ごす。余りにも夢中になり過ぎホテルの朝食時間におくれてしまい皆でフランスパンをかじる。でもこれがうまいのだ。ここから午前中の撮影に入るのだがさすがに疲れたと見えて約半数はホテルでお休み。4泊とも同じホテルなので皆思い思いに過ごせる。プリヤカーンに目的地を定め出発したがなかなか着かない。面白いものがあり過ぎるのだ。やっといつものアンコールワットの前まで来たのだが何か様子が違うぞ。ブンチャンが言う。結婚式の写真撮りたいか。もちろん撮りたいに決まっているぞ! プリヤカーンは又来年行けばいいのだ。この日はとてもお日柄が良いとの事。数多くの着飾った新郎新婦及び付き添い、一族郎党がアンコールワットに集結。新郎新婦たちのまさにラッシュアワー。この遺跡で記念写真を撮るのが流行りだそうな。興奮し過ぎて何枚かを没にしてしまう。午後も素敵な出合いあり。郊外の道を走っていて牛の放牧地を発見。牛飼いの子供達もいる。この子たちのシャイな事。遠い昔においてきたものを見たような気がした。夕景もGOOD!
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 撮影最終日。早朝撮影は控えて今回の目玉の一つ、湖上生活者の撮影に備えるのだ。もうワクワクドキドキなのだ。実は今回の撮影はこのトンレサップ湖を撮った1枚の写真から始まる。H嬢は私が講師をしている写真教室の生徒さん。好奇心旺盛の少し謎めいたところのあるお嬢さんである。彼女は非常に熱心だが時々撮影実習を休む。大変忙しい方なのだが、どうやらそれだけではなかったのだ。彼女の趣味は旅行。それも一人旅、海外一人旅ってやつです。そのH嬢が作品講評会で提出したのがトンレサップの水上豚舎。はじめてみる園興味深い写真にグイグイと心はカンボジアに引き込まれていったのだ。そのトンレサップに向かうのだから興奮せずにはいられない。明け方まで降り続いた雨はすっかり上がり今日もいい天気。すごいぞ、毎日が好天気、撮影日和なのだ。ホテルより30分ぐらいのところの船着き場にバスを走らせる。ハンモックレストランと言うなんとも楽し気ななこちらの海の家が見えてきた。もうすぐだ。10人乗りの船をチャーターして湖に出ていくと心地よい風がふく。風上に向いしばらく走ると集落が見えてくる。もちろん高床式で湖の上に立っているのだ。この湖はメコン川とつながっていて雨季と乾季ではかなり水位が違うらしい。今は乾季の始まり。たっぷりの水が豊かな湖の幸を連想させる。最高の条件の中、これで撮れないわけはない。エンジンの音で聞こえないがかなりのシャッター音が響いていたはずだ。後ろの操舵席に移りああだこうだと指事を出し船を右に左にはたまた後ろへと移動させる。余りそういう動きは得意ではないらしく我が船は民家に2.3度つっこむ。どうもすみません。びっくりさせました。しかし座ったままでこんないい写真がとれていいのだろうか。(依然セーヌ川クルーズで最高の1枚を撮ったが....)しかし初っぱなより最後まで計画以上の成果のあった撮影であった。作戦終了。買い物観光、夕食の後一路空港へ。小さな空港はめちゃくちゃ込んでいた。謎の仏教団体、これ又謎の中国人の団体(彼らはノーチャックで出発ロビーに通された。)に割り込まれ手続きにかなりの時間がかかった。飛行機も1時間の遅れ。しかしバンコクでの乗り継ぎにかなりの余裕があるので気長に待つ事にする。しかしほんとにバスの待合所(田舎の)である。皆片寄せながらムンムンした熱気の中、飛行機を待つのだ。やはり異国なのだ。隊員達の(良かったねぇ。おもしろかったねぇ。)の言葉を残し翼はシェムリアップを離れるのであった。
余談ですが。
 全但バス。バス通ならお分かりであろう。そう兵庫県北部を拠点に走っている全但バスの事だ。18までこのエリアにすんでいた僕にとってはバスと言えば全但バス。遺伝子に刷り込まれているのだ。いまでもどこかですれ違えば、しばらくは感慨にふけっている、そういう存在なのだ。その全但バスをシェムリアップで見るなんて。しかも毎日。そう彼はここで働いているのだ。昔のユニホームそのままに。第二の人生とか人はよくそう言うが、そんな感じは微塵もない。生まれた時からここの空気をすっていたかのようだ。強烈な日ざしの中、彼はピカピカにひかってみえた。正に天職。頑張れ全但バス。彼はニヤっと笑い僕の横を通り過ぎた。
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 怒濤の11月が終わり12月に入った。年越しの用意も出来ぬまま今年も又大晦日がやってくる。その前にクリスマスも来る。これから一ヶ月は日本国民にとっての一大事なのである。子供の頃読んだサンタクロースの本には良い子へのプレゼントは素敵な物で、悪い子には柴が送られると書いてあった。多分これで悪い子のお尻をしばきなさい、と言う事だろうが、それはそれで理にかなっており、何か緊張感があり子供ながらにいろいろな意味を見い出す有意義なイベントであった。今の子供たちは柴って知っているのだろうか。ふと想う。想うだけである。
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 今年も押し迫りましたなぁ。仕事が片付かないから大掃除など夢のまた夢。ホンと仕事が遅い。仕事してる時間は長いんだけどねぇ。年明けに北海道にいく予定なのだ。それまでに済ましておかねば、あれやこれ。来年も吉村玲一にこう御期待。














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