2020/06/09 ジャカランダ

この花を初めて見たのはやく20年くらい前。
スペインの確かゴルドバ。
気の遠くなる様な暑さと目を射るような日差しの向こうに鮮やかな紫が揺れていた。
あまりにも透明な揺らぎの中のその色彩はこの世のものとは思えなかった。
しかも異国の地。
初めて見たその紫は鮮烈に記憶に爪痕を残したのだった。

ところ変わって大阪は長居公園。
湿度の多いこの地では同じ花でも受ける印象は違うもの。
そよそよと風に身をまかせる姿は全く別の花の様。
同じものを見ても自分自身の置かれている状況で物の見え方は違う。
印象は大切に。
でも断定はしないこと。
色々な生い立ちがあるのだから。
200609-1
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